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Celestial Memories by Madoka Fukushima
by Madoka Fukushima

Partial Solar Eclipse
部分日蝕

(サイパン島、テニアン島などでは金環日蝕)

2002.6.11
2002.6.11 partial solar eclipse@Yokohama
 この日は台風崩れの熱帯低気圧の影響で横浜では天気が悪く、早朝には雨が降っていました。
 第一接触の6:40am頃には太陽がどこにあるのかわからないような空。
 次第に晴れてきて、最大食分(45%@横浜)の7:40頃には、雲間からようやく上記の写真を撮ることができました。
 薄雲越しだったので、コロナ(暈)付きの部分日蝕!
部分日蝕@横浜
10日朝 庭先で部分日蝕が全行程撮影可能かどうか、ようやくチェック。(^_^;)
樹木が太陽にかかりそうだったのが心配だったものの、なんとか大丈夫そう。
連続写真にトライできるか?!
10日夜 庭先に赤道儀をセッティング。
天気下り坂で星が見えなくて、極軸合わせが可能になったのは時計の針が12時を廻った後。
本格的準備もそんな時間からで、疲れて眠い身体にようやくエンジンがかかる。

ところが、使おうと思っていたニコン用カメラ・アダプターがない!!!
テニアン島に遠征した友人に貸した機材の中に、同居人が入れていたらしいことが判明!
なんでやぁぁぁぁ??(^_^;)
大慌てで使えそうなペンタックスのカメラを発掘することに。
しかし、完動品と言えそうな物が・・・。
大いに手間取り、午前2時。(^^;;)
夜露が心配なため、鏡筒は外してビニールシートでカバー。
就寝。
4:00am過ぎ バラバラという雨が屋根に当たる音で眼が覚める。
慌てて赤道儀を軒先に避難させる。
台風のお先触れと言った感じで、急に降り出したりピタッと止んだりをしばらく繰り返す。
6:00am 窓の外を見るも、どんよりとした厚い雲が垂れ込めていて、太陽がどこにあるのかさえ分からず。
もしかしたら、小雨が降っていたかも。(寝ぼけていた?^_^;)

私は左目の具合が最悪のよう。
上下の瞼が腫れていて眼が半分くらいしか開かなくなってしまっているし、どうにもピントが合わないというのか、物を見ていても違和感を覚える。
まぁ、少しでも見られたらラッキーかもと、枕元にカメラを置き、うつらうつら。
6:40am 風が強く、黒い雲がひっきりなしに南から北へとビュンビュン飛んでいく。
西の空は少し明るいのに、東の空には全くスキマもなく、相変わらず太陽がどこにあるのか分からない。
7:00am頃 東の空にもほんの少し雲が薄くなった所が。
でも、うまい具合にはいかず、なかなか太陽のある場所は拝めず。
すっかり赤道儀での撮影を諦めた同居人は、ベランダから双眼鏡片手に観望。(ND400付き)
(CCDカメラで南の空のコマ落とし自動撮影をパソコンにさせていた)
(NDフィルタをかけて太陽を撮っているのではなかったのね??何故?)
太陽の全容を拝めるようなスキマはないものの、半分くらい顔を覗かせる時があって、「結構欠けているみたいだよ」との言葉。
でも、それが本当に太陽なのか、肉眼では確認しようもないほどの状態。
7:20頃? 南の空低くには抜けるような青空が見られる所もあるものの、東の太陽がある辺りは相変わらず蓋をしたような雲。
でも、雲の動きが早いのと、たまに薄くなる所が増えてきたような気がするので、一目だけでも見られることを祈りつつ・・・。
もしかしたら、雲がフィルターの役目をしてくれるか?!
7:40 横浜では最大食分(45%)の頃。
雲越しに欠けた様子が何度か確認できた。
そして、ほんのわずかな時間、太陽が雲間からほぼ完全に顔を出してくれて、ピカッ!と眩しく照る!!
欠けたその姿は、まるで「ニッコリ」とした笑みのようだった。(^_^)
本当にほんのわずか。
何秒あったのか・・・という出来事。

太陽にカメラを向けると、雲があるせいで周りに虹色に輝く光環(コロナ)が見える。
部分日蝕なのに、コロナ付き!(^^;;)
英語だと、どちらもコロナ。
8:00以降 またまた厚い雲が来襲。
以降、日蝕終了時まで太陽の姿を拝むことはできず。
ラッキー! 絶望的とも思えたお天気でしたが、運良く最大食分の頃に見ることができました。(^^)
欠けた太陽の前を雲がひっきりなしに通り過ぎるような状態で、露出もコロコロ変わるし、太陽のどこかに厚い雲がかかっていて、完全な形を捉えられる時間も限られていましたが、見られただけラッキーだったようです。
『虹待ち』 部分日蝕終了後に仮眠して、11時過ぎに起きたら綺麗な青空!
高い高い澄み切った空と、低い所をずっと連なって通っていく黒い雲たちのコントラストが、余計に空の高さを感じさせてくれました。
夏空!というイメージでしたが、今日は(もう昨日ネ)東北地方まで(?)梅雨入りしたとか。
暦通りの入梅です。(気象の統計ではなくて)
台風が梅雨を連れて来ました。

午後4時半過ぎ。
抜けるような青空に刷毛ではいたような雲と、南の空から送り込まれる台風からの雲たちの共演。
どこからかパラパラと強風にあおられて小雨もちらついたりしています。
もう、こうなると『虹待ち』です。

先月26日には激しい雷雨があり、その時にも夕方に虹のチャンスがありました。
滝のように降る雨がようやく落ち着き、西の雲間から太陽が顔を出すのを心待ちにしていたのですが、結局、雲がどんどん厚くなってしまい、太陽は姿を現すことなく夜の帳が訪れました。

今日こそは!と思って5時半まで粘ったのですが、またしても西の空の雲がどんどん厚くなって行き、虹を見ることはできませんでした。
でも、そのかわりに(?)彩雲が見られました。
色づきはほんの少しでしたが。

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