by Madoka Fukushima
Mini Multi Cell? 猛烈な雷雨 2004.7.11 |
12:27 |
午前中はそんなにお天気が悪かった訳でもなかったような…。 しかし、お昼には夕方のような暗さになって、空には不気味な黒い雲! 気温は32℃近いのに湿度が50%台だからか、余り蒸す感じもなく、妙な雰囲気。 既に雷も鳴っていたので、三脚をセッティングして待機中。 |
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これは『乳房雲』(mam)?! 雲はどんどん形を変えて行きます。 (動画もあるので編集後公開予定です…が、早送りしないと変化は分かりにくそう。^_^;) あっ、運良く画角内に雷が落ちたっ! |
12:31 |
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12:34 |
遠くでは既に降っている模様。 それにしても、なんておどろおどろしい雲なのでしょう! 雲がうねりながら、中心の厚い層の周りを巡っているような…。 これってスーパーセル?! いやしかし、日本でスーパーセル規模になることはないだろうし、もしスーパーセルなら暢気に写真など撮っている場合じゃない!?(それなら避難しなくちゃ…) ミニミニ・スーパーセルかマルチセルかしらん? これは興味深いと同時に、今後どこまで荒れるのかが恐い! |
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最初の画像から10分程しか経っていないのに、ノッペリとしていた雲はこんな複雑な表情へと発達していました。 (もっと上部まで撮影しておいて欲しかったなぁ!>相方…などと文句を言ったりする。^^;; 私は銀塩カメラを取りに階下と行ったり来たりしていたので、その間に撮影しておいてくれたカットです。) SF映画の1シーンみたいで(フィラデルフィア・エクスペリメントでしたっけ?)、このマンションから雲の渦が沸き立っているようで、その向こう側を見たい衝動にかられるのでした。 …などとベランダに居たらますます雷が激しくなって来て、さすがに恐くなりました。退散っ! |
12:38 |
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12:42 |
上記画像の右端から続く雲。(2枚を合成) まだこの雲からの降水はありません。 そして、落雷もこの雲起源ではなく、周辺部の雲からのようでした。 ますます乳房雲が発達している様子で、東西南北いずれも地平線付近は見通せるのですが、頭上を振り仰げばこのような威圧感のある雲にスッポリ覆われていました。 今にして思えば全周魚眼で撮影しておけば良かった!…と思うのですが、やはりビビッていたのかなぁ…そこまで気が回っていなかったのかも。 |
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1つ上の画像を撮影した直後、ダウンバーストのような強風が吹きぬけ、それとほぼ同時に激しい雨が降り始めました。バケツをひっくり返したようなと言いますが、それ以上のスゴさで、まるで底が抜けたようにザッパ〜ン!と一気に落ちてきました。これまで耐えに耐えたのが限界に達したかのよう。 景色も煙って見えなくなり、話をするにも大声を出さなければ聞こえません。 屋根や窓ガラスを叩く雨音と雷鳴が轟き…いつしかバラバラと音を立て始めました。 『雹』です!大きさは2〜3cm位だったでしょうか。 しかし、画像がありません。(;_;) 雹は西〜北寄りから降って来たのですが、そちら側の窓は全部擦りガラスだったことと、一時はガラスが割れるのではないかという相当な勢いで叩き付けていたために、窓を開けて撮影することが出来ませんでした。 仕方なく南側の窓から撮影したのが上の画像ですが、屋根に落ちる雹は跳ねてすぐに下に落ちてしまい、動画で撮影しても様子がほとんど分かりませんでした。 雹が分かる画像がなくてとても残念! (動画は編集したら公開したいと思っていますが…余り期待できないかなぁ。^^;;) |
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画像には背後と思われる落雷が写りこんでいます。(目の前に落ちた訳ではありませんのでご安心を?!) 横浜では14時台の降水量は9mmとなっていました。もっと降ったかと思いましたが…時間雨量10mmは多いかな? 降り始めてから気温は急降下。10℃以上下がって21℃ほどになって肌寒さを感じるほどになりました。 こんな荒天になって、昨日の外出時に不在者投票(今回からは期日前投票でしたっけ?)をしておいて良かった!などと思ってしまいました。(^^;;) |
12:49 |
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15:47 |
15時くらいまで荒れたお天気でしたが、その後は急速に回復。 さすがに青空は抜けが良い透明感! こんな薄明光線も見られるようになりました。(…って矛盾してないかい?^^;;) 日差しが戻れば気温も上昇、湿度も上がって…フゥ。 |
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北の空にはこんな雲が。 この真下では激しい雨が降っているのでしょうね。 ああ、すごい嵐でした。 |
15:48 |
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スーパーセル | |||||
この日の雷雨は激しかった!あのおどろおどろしい雲は思い出してもちょっとゾクゾクします。(恐怖感ともっと観察したかったというのと両方だったりするけれど。^^;;) ヒートアイランド現象、温暖化の影響で首都圏でも雷雨、それも激しいものが増えているというけれど、これもその一つだったのかしらん? それで『スーパーセル』や『マルチセル』など出て参りましたが、それらを自ら説明するのは不可能なので関連リンクをご紹介。(^_^;) 日本では地形的にそれらの規模は余り大きくならないらしいですが、映画『ツイスター』に代表されるように『追っかけ』は世界中に居る訳で…。 フィンランドのオーロラ繋がりの人も『ストーム・チェイサー』ですが、意外とフィンランドで撮影されたスーパーセルなどの画像が多いのに驚きました。平らな地形だから?そうならばドイツ辺りでも多いのかも知れませんが、やはり英語圏か英語サイトが引っかかりやすいのかしらん? さすがにアメリカやオーストラリアは規模も暴力的! それにしても『メソ天気』というのは気になっていたものの、足を踏み入れないつもりだったのに…です。(*_*;) とにかく自然の脅威を感じると同時に、その造形の美しさに見とれてしまうのでありました。 ◆2004.7.11 同じ日に撮影された画像@横浜市内 ◆2004.7.11 同じ日に撮影された画像2@東京都内? 【スーパーセル】 ◆雷雨の分類(スーパーセル) ◆最強の嵐 スーパーセル ◆日本産ミニスーパーセル ◆スーパーセルの模型 【メソサイクロン】 ◆メソサイクロン 【2チャンネル】にも良スレがあるのですね。(^^;;)Thanks!>O氏 ◆【スーパーセル】凄い雲画像収集スレ【メソサイクロン】 【オーストラリア】 ◆Australian Severe Weather 個人的にSevereの発音は苦手だわ。(^_^;) Weather Stock Photography 写真関係の表紙 乳房雲(Mammatus) スーパーセル(Super Cell) 【アメリカ】 ◆Storm Skies ◆Eric Nugyen's Atmospheric Images Super Cell, Mamatus 雹と雷(こんな巨大な物が降って来る!?コンペイトウみたいなイガイガ付きも…) 【フィンランド】 ◆Finnish storm chaser's gateway to the net 記述はフィンランド語ですが、Storm Photo Galleryは英語表記あり、ということでこのサイトをご紹介。 【webで拾った画像色々】 雲の投稿ギャラリーより ◆2003.8.12 河口湖で撮影 ◆2003.8.12 河口湖で撮影2 ◆2003.9.10 沼津で撮影 ◆2004.6.24 @富山市 乳房雲 ◆2004.6.24 @富山市 乳房雲2 ◆2004.8.20 カリフォルニアで撮影された夕日に染まる美しいスーパーセル 雲の上部のレースのような構造が大変美しい!! ◆巨大なスーパーセル@アメリカ? ◆2001.5.29@アメリカ ◆2003.7.5@アメリカ ◆フィンランド ◆フィンランド・ノキア ◆フィンランド・タンペレ ◆フィンランド ◆不明 ◆不明 ◆不明 ◆不明 規模こそ違うとは言え、すごいもの見ちゃったのかも? しかしもっとお勉強しないと理解不可能な領域だなぁ。(*_*;) |
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